私の授業、レポートをメールで提出することがありますので、メールの書き方について簡単に解説します。ちゃんとしたメールを書くのも大人の流儀ですので、少し気をつけてみてください。

タイトル:レポート
(空文)
タイトル:(無題)
提出します。
  メールのタイトルや本文が空欄になっていると「あれっ、何のメールだろう??」と思ってしまいます。人によりますが、大学の先生は1日に何十件ものメールを受け取ります。こんなメールをよこすのは学生さんに決まってますので「ああ、たぶんレポートの提出かな?」と見当はつきますが、せめてどんな用件のメールなのか明記しておかないと、不審な添付ファイルのついた迷惑メールとごっちゃにされてしまいかねません。
タイトル:レポート提出します(≧∇≦)

こんにちは〜。レポート提出します。
よろしくお願いします(^o^)/
  うん、個人的には好きなんですよ。印象は悪くないんです。でも、「この子は、このまま大人になってしまうのだろうか‥‥」と心配になります。顔文字は控えたほうがよいでしょう。

  メールとラインの区別がつかない学生さんが多い気がします。ラインは「会話」に近いツールですが、メールは「手紙」に近いツールです。ラインだと会話しているうちに話がまとまっていきますが、メールでは用件をまとめてから相手に送らないといけません。だから、次のことを整理立てて書く必要があります。
タイトル用件を1行にまとめる
(1)宛名誰にあてたメールか明記する
(2)名乗り送り主の自分が誰かを記す
(3)用件どんな用件かを記す
(4)締め締めのあいさつをする
(5)署名最後に署名をする
タイトル:「国語学購読B」レポート提出

白岩先生(1)

「国語学購読B」の授業を受けている山屋敷花子(学籍番号271234x)です。(2)
授業のレポートをお送りします。(3)
どうぞよろしくお願いします。(4)

山屋敷花子(5)

  これはシンプルな書き方ですが、この基本を押さえておけば、大人のメールが書けるようになります。(2)名乗りの前後に簡単なあいさつを書くと、さらによいでしょう。

あいさつの一例
よく会う人にいつもお世話になっております。
初対面の人に突然のメール恐れ入ります。
久しぶりの人にご無沙汰をしております。
返信の場合にご連絡ありがとうございます。

  例えば、私は下のようなメールを書いています。

タイトル:○○会議欠席の連絡(白岩)

総務課 山屋敷さま

いつもお世話になっております。国語コースの白岩です。

来週9月7日の○○会議についてですが、
小学校訪問の仕事が突然に入ってしまいました。
外回りの仕事なので、こちらの仕事を優先し、会議を欠席させていただきます。

勝手なことで恐れ入りますが、お許しいただきますよう、
どうぞよろしくお願いします。

白岩広行

タイトル:Re:久しぶりに飲みましょう

山屋敷さん

上越の白岩です。ご連絡ありがとうございます。
こちらこそご無沙汰してます。メール、うれしく拝見しました。

その日なら、私も夜は空いています。ぜひご一緒させてください。
高田さんや新井さんも誘ってみることにします。
詳しい日時や場所が決まったら、また、ご連絡ください。

もう2〜3年ぶりになりますでしょうか。
またお目にかかれるのを楽しみにしています。

白岩広行

  文章って人間性が透けて見えます。これも国語力をみがく練習だと思って、意識的にメールの書き方に気をつけるとよいでしょう。